こちらでは『タントラタッチセラピー』について、詳しくご紹介していきます。このページの内容は以下の通りです。
・参考動画
・タントラってなんだろう?
・タントラで叶えられること
・キーワードは「つながり」
・タントラタッチセラピーが生まれた経緯
・3つの基本要素
・こんな方におすすめ!チェックリスト
・変化のプロセス
・静のオーガズム
・コース時間の違いについて
・施術をご検討の方へ
参考動画
※以下はあくまでセラピーの雰囲気を知って頂くための参考動画です。当サロンの『タントラタッチセラピー』と同じものではありません。
タントラってなんだろう?
タントラとは「本当の自分との深いつながりを取り戻すためのメソッド」です。古代インドをその起源とし、ヨガの大きな潮流のひとつ「タントラヨガ」からその名がきています。語源はサンスクリット語で、タン=拡張、トラ=解放を意味し、「織物」や「連続するもの」という意味があります。
元々、古代インドのヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教などの様々な宗教宗派の人々が、それぞれの教義に制約を受けず、精神修養のひとつとして自由にタントラを実践してきました。おもに男女がペアとなり、さまざまな身体技法や瞑想によって心を通い合わせます。
しかし、現代では宗教的な意義が薄まり「パートナーシップの改善」「性的エクスタシーの追求」という目的のための心理的テクニックとして広く認知されているようです。
最初にタントラが誕生したとき、タントラは快楽を追求するものではありませんでした。ではなぜ現代でそのような広まり方をしているのかというと、20世紀末に欧米から広まったニューエイジ(精神世界を探求するカルチャームーブメント)の潮流のなかで、精神性を重視した新しいライフスタイルのひとつとしての、〝ファッション的〟に東洋思想やタントラが紹介されていったという背景があります。
もうひとつ、タントラが偏った捉えられた方をしている大きな要因は、タントラにおける重要な象徴のひとつが「性」であるということです。これは単純に性愛を意味するものではなく、生命力そのものや、生命の神秘性などを含む、より大きな意味での象徴のことですが、この概念が矮小化され、タントラ=性愛におけるテクニックとして誤って広まってしまいました。
タントラではこの「性(生命エネルギー)」を否定しません。生命に本来備わっているこの働きを否定せず、かといって無駄に消費したりもせず、その強烈なエネルギーを燃料として、より高次の目的のために活用(昇華)しようとします。高次の目的とは「自己受容」であったり、「他者への共感」「神とのつながり」などかもしれません。それらの目的のための思想や身体的な技法がタントラなのです。
タントラで叶えられること
タントラの実践には、身体的、精神的、スピリチュアリティのそれぞれの段階で、さまざまな達成があります。すべてを挙げることはできませんが、おもな達成にはこのようなものがあります。
・自律神経の安定
・ストレス軽減
・生命力の活性化
・幸福感が高まる
・認知機能の向上
・感情や衝動のコントロール
・他者への深い共感
・エクスタシーの高まり
・パートナーシップの改善
・依存症からの回復
・自己を愛する
キーワードは「つながり」
上記のとおり、タントラにはさまざまな目的や達成がありますが、究極的には〝あらゆるものとの、健全なつながりの感覚を取り戻すためのメソッド〟といえます。
自分自身とのつながりに問題があれば「病気」や「自己否定」を生み出します。高次元の存在とのつながりに問題があれば「自己責任の放棄」や「不必要な恐怖や苦しみ」を生み出します。そして他者とのつながりに問題があれば「依存」や「支配」「孤独感」を生み出します。人間は健全な関係性によって幸福を感じる社会的な生き物ですから、身体・精神・スピリチュアリティ、どのレベルにおいても重要となるキーワードがこの「つながり」なのです。
タントラタッチセラピーが生まれた経緯
わたしはこれまで10年以上、セラピストとしてたくさんのクライアントと向き合ってきました。そうしたなかで多くの経験と学びの蓄積があり、次第に自分なりの癒しの技法が確立されていきました。
一方で、どのリラクゼーション店へいっても自分が心から満足できる施術には出会えないことに不満も感じるようになっていました。そこで、自分が理想とする施術が世の中にないのなら、ゼロから自分で作ってみようと思い立ち、改良を重ねながら数年かけて生み出したのがオリジナルの『タントラタッチセラピー』です。
『タントラタッチセラピー』はその名の通り、タントラの考え方や身体技法をリラクゼーションに応用したものです。クライアントが抱えているさまざまなレベルの悩みや問題を、「つながり」という観点から捉え直して、癒しに導いていくことを目的として考案しました。
巷には「タントラマッサージ」「タントリックヒーリング」「タントラセックス」といった、類似の名称がたくさんありますが、それらは同じものではありません。混乱される方も多いでしょうが、それぞれの団体や施術者によって、その技法や目的もさまざまであり、まったく異なるものであると知っておいてください。(※『タントラタッチセラピー協会 / TTTA』は、三島が代表をつとめる団体です。)
3つの基本要素
『タントラタッチセラピー』には、おもに大きく3つの基本要素があります。
・タッチセラピー(肉体レベル)
・カウンセリング(思考レベル)
・瞑想(魂・ハートレベル)
まず一つめは「タッチセラピー」です。アロマトリートメントの手技をベースに、より繊細なタッチング技法が特徴的です。身体面では心拍と呼吸が深まり、ストレスホルモンの放出が弱まります。
二つめは「カウンセリング」です。疲れ切って混乱しているあなたは、自分を取り巻く現実をありのままに正しく認識できない状態にあるかもしれません。セラピストはあくまで「これからどうすればよいか?」という「解決思考」の立場に立ってあなたと向き合います。対話するなかで、あなたは平静さを取り戻し、思い込みや歪んだ信念を手放すことができます。
三つめは「瞑想」です。あなたは施術を受けることで間接的に深い意識状態に導かれます。これはいわゆる瞑想状態と近いものです。瞑想状態では心が静まるだけでなく、共感性が高まり、他者とのつながりにより幸福感を感じられるようになります。このハートの奥で感じるつながりの感覚こそ、あなたを迷いや苦しみから救い出す光となります。
これら三つの基本要素は、それぞれ「肉体」「思考」「ハート」と深く関係しています。人間は身体だけでも思考だけでも魂(ハート)だけでもなく、これらすべてです。しかしそれらがバラバラの方向を向いているとき、互いに足を引っ張りあい、あなたを苦しめます。
こんな方におすすめ!チェックリスト
変化のプロセス
タントラタッチセラピーを受けることによって、即座になにかが変化するとは限りません。そもそもクライアント自身が、どんな問題を抱えていて、何を解決したいのか自覚的でない場合も多いのです。漠然と不調が続いている感じがしたり、物事がうまくいかない気がしたり、人生が停滞していると感じたり。それらは一つの問題によって起こっているわけではなくて、多くはいくつもの問題が絡まり合って起こっています。それらを段階を追って、ひとつ一つ向き合っていく必要があります。
第一段階:身体的な不調の緩和
第二段階:精神的な安定
第三段階:エネルギーの活性化(解放)
第四段階:静のオーガズム(受容)
一度の施術体験でどんな変化があるかは、人それぞれです。当然花がひらくように、その時が来れば自然と変化が起こることもありますし、場合によっては何年もかかるかもしれません。
もし仮に、初めての施術でなにか神秘的な体験をしたとしても、それにこだわらないでください。同じようなことが毎回起こるとも限りません。むしろなにかを追い求めれば求めるほど、それは遠ざかっていくということが多いように思います。大切なのは「地に足をつけて、心を燃やして進むこと」です。
静のオーガズム
「静のオーガズム」について軽く触れておきます。ほとんどの方はオーガズムといえば〝動的〟な一面しか知りません。一般的にみなさんが知っている、性愛にまつわるオーガズムがこれにあたります。強い快感と結びついており、衝動性を助長し、瞬発的で、依存性が高いのが特徴です。
じつはもう一方で〝静的なオーガズム〟というものがあります。こちらは深い至福感と結びついており、共感性を高め、心を安定させて、持続的で、自立的なつながりを感じさせるのが特徴です。
タントラで目指すのはこの静のオーガズムです。といっても、性感的な手技に頼る必要はありません。あくまで癒しを目的とした身体技法と心理誘導でそれは可能です。これを経験することで、あなたは刹那的な〝カラダのつながり〟ではなく、もっと持続的な〝ハートでのつながり〟を感じ合うことができます。
静のオーガズムは、あなたを苦しめる強烈な依存状態から救うのにきっと役立ちます。また、感情や衝動に圧倒されず、自分自身をコントロールする術を教えてくれます。心と身体の適切な扱い方を学ぶことで自分という殻を破って、より大きな可能性に導かれていく、それがタントラの実践です。
コース時間の違いについて
【150分コース】
タントラタッチセラピーに興味がある方のための「お試しコース」です。タッチセラピーの特徴的な「触れられること自体の心地よさ」を気軽に楽しんでいただけます。受けていただける手技や施術箇所には限りがあります。
【180分コース(※精油使用)】
タントラタッチセラピーの施術はかなりゆったりとした流れのなかで進んでいきます。そのため、全身の施術をするにはある程度まとまった時間が必要となります。180分はスタンダードなコース時間といえます。心身の癒しが進むと、次第にあなたに本来備わる内なる生命力が活性化してきます。施術中、悲しみや寂しさ、嫌悪などの陰の感情が湧いてきたり、または高揚感、開放感などの陽の感情が活性化してくることもあります。どんな感覚も日頃あなたが無意識に抑圧しているもののあらわれです。それらが表に出てくるのは、浄化のための必要なプロセスです。
【240分コース(※精油使用 / 足浴 / サウンドヒーリングつき】
240分コースではタッチセラピーのあとにサウンドヒーリングが含まれます。「音叉(おんさ)」を用いて、音の振動(周波数)を利用してあなたを癒します。音にはさまざまな作用があり、リラックス効果だけでなく強力な意識変性作用、チャクラ活性、エネルギーの浄化などの効果が期待できます。
これらの施術を通じてあなたの心身の浄化が少しずつ進むと、やがてハートの奥から言葉にできないような至福感がこんこんと湧き出てくるのを感じる時がやってきます。動揺したり興奮したりせず、ただ自然に起こることを心静かに受け入れるような心境でいてください。そうしていると、一般的なオーガズムとはまったく異なる、はるかに深くて静かな至福感(静のオーガズム)を経験できる段階がきます。このようにして、ゆっくりと時間をかけて女性性の開花や精神的な成長を促していきます。
施術をご検討の方へ
●タントラタッチセラピーは、「ふれあいの瞑想」のようなものです。クライアントはセラピストにふれられることを通して、自己の内的世界に深く潜っていくような体験をします。いわゆる一般的なアロママッサージや、整体による揉みほぐしとはまったく異なるヒーリングですのであらかじめご理解ください。
●タントラタッチセラピーでは、通常はショーツなしで施術します。その理由のひとつは、ロングストロークという全身をひとつの大きな流れの中で施術する手技が含まれること。ふたつめは心理的な解放を促すためです。しかし、抵抗があったり生理中であるなど事情がある方は、お申し出くださればショーツはご用意可能です。
●タントラタッチセラピーでは、クライアントの感受性の器の大きさの分だけ、必要なものを受け取ることができると考えています。ですから、「さあ、癒してちょうだい」という受け身の姿勢ではきっとなにも得られません。セラピストは環境を整えますが、あなたを癒すのはあなたの仕事です。心をオープンにして、感受性を研ぎ澄ませてください。期待も不安も手放し、頭を空っぽにして、次々起こる感覚や感情に圧倒されないように、おだやかな心で受容してください。
●実際の施術のなかで、身体の上にじっと手を置いているような時間がありますが、これはエネルギーワークの一環です。エネルギーの感覚はとても繊細であり、おそらく皆さんがイメージするほどはっきりした感覚ではありません。瞑想や特別なワークなどの経験がなければ、それをすぐに感じとることは難しいです。ですからわからなくても不安に思うことはありません。
エネルギーの感覚そのものを感じようとするよりも、施術前後の自身の変化のほうを評価してみることをおすすめします。例えば「頭が軽くなった」「息が深く吸えるようになった」「痛みが和らいだ」「気分が晴れた」「いいアイデアが浮かんだ」などです。
●タントラタッチセラピーは決まった施術の流れがあるわけではありません。セラピストとクライアントが協力し合いながらその場で流れを作っていきます。その日のコンディションに合わせて、アプローチが毎回変化するのが醍醐味です。何度も回数を重ねることで、毎回異なる施術を楽しんでいただけたり、より深い癒しのプロセスに進んでいけるようになります。
●タントラタッチセラピーは性感的なマッサージを提供するものでもありません。あくまでリラクゼーションの範囲での身体技法と心理誘導を用いた、癒しと変容のためのメソッドです。